感覚統合の検査

JPAN感覚処理・行為機能検査
Japanese Playful Assessment for Neuropsychological Activities

感覚統合療法の創設者エアーズ博士に師事されて日本に導入、普及してこられた本学会の初代会長である佐藤剛(元札幌医科大学教授、1943~2002)氏の志しを受け継いだ本学会講師陣が、最新の脳研究の内容を取り入れた、日本独自の検査を2010年に完成させました。海外の学会などでも検査に関する研究発表を行っています。

検査の特徴

①発達障害児の感覚統合障害の早期評価と、それに続く治療的介入に役立つよう4~10歳の年齢を評価できる。
②注意集中が難しい子どもでも、可能な限り楽しく遊び感覚で検査が進められる。
③子どもの姿勢・平衡機能、体性感覚、視知覚・目と手の協調、行為機能の4領域が評価できる。
④既存の発達検査には類を見ないオリジナリティーの高い検査内容が多く含まれている。
⑤検査は姿勢・平衡機能が6、体性感覚が7、視知覚・目と手の協調が4、行為機能が15の計32の下位検査より構成されている。
⑥32の下位検査は、A~Cの3セットに分かれており1セット約40分で検査可能であり、段階的に子どもの感覚統合機能の評価を求めることができる。

JPAN施行留意点

検査手順については詳細な注意事項がありますので、本学会が開催している認定講習会を受講されるのを勧めます。また、検査用具については利用便利なレンタルサービスも行っています。

パシフィックサプライ株式会社

JMAP日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査
Japanese version of Miller Assessment for Preschoolers

この検査は、感覚運動、言語、非言語的認知能力など、発達全般にわたる全26項目の評価項目によりなる就学前幼児(2歳9カ月~6歳2カ月)を対象とした発達スクリーニング検査です。この検査の原版は1982年に米国の作業療法士Lucy J.Miller博士によって発表され、本学会の土田玲子会長を中心に日本の文化や生活を考慮した検査項目を開発して、1989年に再標準化されたのがJMAPです。

検査の特徴

①対象年齢を低年齢層にしぼり、障害をもつ可能性の高い子どもたち  の早期発見を通して、早期の適切な治療的介入への道を開くことを目的としている。
②従来の発達スクリーニング検査では往々にして見逃されやすかった中~軽度の障害を拾いあげることに重点を置いている。そのために評価の精度に工夫を擬らし、課題の通過率を下位5%以下、25%以下、それ以上の3段階に分類し、下位25%以下の通過率に属する子どもたちを精査に振り分けるようになっている。
③ 評価領域を、行動、認知、運動といった幅広い分野に広げ、小児の全般的発達を掟えることを目的としている。特に体性感覚や平衡感覚の評価など、幼児では初めて標準化された発達領域を数多く含んでいる。
④ 子どもの年齢や行動の特徴を考慮し、短時簡に、かつ子どもが楽しみながら検査に参加できるよう検査道具、評価方法に工夫を凝らしている。
⑤ 検査試行、結果の整理が簡便で、作業療法士のみならず、保母、心理学者、医師、理学療法士、言語療法士など多種多様な職種の人々が容易に使用でき、同時に専門家によって診断のための資料としても利用できるという二重の特質をもっている。
⑥ 標準サンプルとして、北海道から九州に及ぶ全国655名の子どもたちを使用しており、信頼性、妥当性ともに統計学的に十分すぐれた性質を有している。

JMAPは発達障害の病理に関する最新の知見を基に評価項目の選定および評価方法を決定しており、学習障害児に関する感覚統合理論の成果も十分に取り入れている。
アメリカ原版ではミラー博士によって、標準化より5年後の追跡調査がなされており、その結果、本検査が将来の学習達成度と高い相関を示すことが報告されている。また同様に、障害児400名を使用した発達プロフィールの分析では、本検査によって9種の異なる発達障害のプロフィールパターンが識別できることも報告されている。

JMAP講習会のご案内

学会主催のJMAP講習会の他に参加希望者が20名程度集まれば、国内のその地域へ講師を派遣して、講習会を自主開催することも可能です。学会事務局までご連絡お願い致します。

JSI-R感覚発達チェックリスト改訂版
Japanese Sensory Inventory Revised

感覚刺激の受け取り方に偏り(感覚調整障害)がある場合、日常生活における様々な行動に表れてくることがあります。このような行動の出現頻度を調べることで、子どもの感覚刺激の受け取り方の傾向を把握しようとするものです。
書籍「みんなの感覚統合」、「感覚統合Q&A」で紹介されている「感覚発達チェックリスト」をこれまでの研究結果をもとに、本学会理事の太田篤志氏が中心となり改定されたものです。また、JSI-Rをより感覚統合障害をもつ子どもの行動特性を包括的に評価するためにJSI-3Dを、短時間で実施できる簡易版としてJSI-miniも開発しています。

チェックリストの説明、ダウンロード

JSI-R JSI-3D JSI-mini 日本感覚統合インベントリー